耳掃除は逆効果?耳垢は取らなくても大丈夫な理由

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耳掃除って気持ちが良いですよね。

耳垢がゴッソリ取れると物凄くスッキリした感じがします。

しかし実は耳掃除のし過ぎは逆効果って知っていましたか?

むしろ耳掃除はしなくて大丈夫なんて話も……

本記事では、そんな耳垢についての正しい知識と、耳掃除の適切な方法を解説します。

ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

目次

耳垢の役割と働き

ゴッソリ取れるとスッキリする耳垢ですが、耳の健康と機能に重要な役割を果たします。

「耳垢(耳あか)」は、耳の穴から鼓膜までの外耳道から出た分泌物や空気中のほこりなどが混ざったものです。

引用:海老名こじろう耳鼻咽喉科

耳垢の役割

耳垢の役割は耳の中の自浄作用と皮膚の保護です。

自浄作用

耳垢は外耳道を清潔に保つための自浄作用の一環として形成されます。

耳垢には脂質、細胞の残骸、細菌、微粒子などが含まれ、これらが外部から侵入する異物を捕捉し排除します。

この自浄作用は耳の感染症を予防する役割を果たします。

潤滑剤

耳垢は外耳道の皮膚を保護し、乾燥から守る潤滑剤としての役割もあります。

これにより耳の皮膚が健康で適切な状態を維持できているんです。

耳垢の働き

耳垢の自浄作用は、異物や細菌から耳を守り、外部からの感染を防ぎます。

また、耳の外耳道が適切に潤滑されている場合、かゆみや不快感を軽減する役割も果たします。

世界保健機関(WHO)によるデータによれば、適度な耳垢の存在は耳の健康を維持し、感染症リスクを低減させることが示されています。

よって耳垢がない状態や、過度な耳掃除により耳糞が不足すると、外耳道が乾燥し、感染症の発生率が増加する可能性があるんです。

これが耳掃除が逆効果になってしまう理由です。

耳掃除は本当は必要ない

原則として耳垢は自然に耳の中から外へ移動しているので、耳掃除はしなくても良いんです。

とはいえ、耳掃除って気持ちいいですよね。

もちろん、やりすぎなければ問題は起こりませんよ。

耳掃除をし過ぎる危険性

先にも述べたように耳垢は自浄作用を持っており、耳の健康を保つ役割を果たしています。

したがって、耳掃除のやりすぎは耳垢の自然な排出を邪魔することとなり、耳の健康に悪影響を及ぼす可能性があるんです。

必要最小限の耳掃除を心がけましょう。

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耳掃除をしすぎると生じる弊害

過剰な耳掃除や耳かきは耳糞を奥に押し込み、詰まりや不快感の原因となることがあります。

これは、過度な耳掃除がむしろ耳の健康に害を及ぼすことを示唆しています。

アメリカ耳鼻咽喉科学会(American Academy of Otolaryngology)によるガイドラインに基づく研究によれば、通常の耳の自浄作用が効果的であり、耳掃除は必要最小限にとどめるべきであるとされています。

耳垢の出方と頻度

耳垢は2週間から1ヶ月で体外に排出される

耳垢は外耳道の皮膚によって形成され、外耳道内をゆっくりと移動します。

耳垢は生まれてから2週間から1ヶ月くらいで耳の外に排出されますよ

耳垢の排出頻度は個人差がある

耳糞は通常、2週間から1ヶ月の頻度で排出されます。

しかし耳垢の排出頻度は個人差があり人によって異なります。

外耳道の形状や耳垢の生成速度が排出に影響を与えることが示唆されています。

耳垢が溜まりやすい人の特徴

年齢による耳垢の溜まりやすさ

高齢者の耳垢溜まり

高齢者は外耳道の形状や自浄作用の低下により、耳垢が溜まりやすいことがあります。

耳の自浄作用が低下するため、耳垢が排出されにくくなることが影響しています。

子供の耳垢溜まり

子供の外耳道は大人と違って狭いです。

このため、耳垢が排出されにくく溜まりやすい傾向があります。

イヤホンの使い過ぎによる耳垢の溜まりやすさ

イヤホンの使用者は耳垢が溜まりやすい傾向があります。

なぜなら着脱時にが外耳道内に異物を引き込むことがあるためです。

実際にイヤホンの使用者の中には、イヤホンとの摩擦や圧力により耳垢が増加し、詰まりや不快感を覚える人多数います。

アメリカ耳鼻咽喉科学会の臨床研究によると、イヤホンの利用者が耳垢の増加に直面することが報告されています。

耳掃除の適切な頻度と方法

耳掃除の頻度は個人差がありますが、通常は2週間から1ヶ月に1回程度が適しています。

耳掃除を行う際には以下の注意点を守るりましょう。

耳掃除の頻度

耳掃除の頻度は個人差がありますが、一般的な目安としては2週間から1ヶ月に1回程度が推奨されます。

この2週間から1ヶ月の頻度は耳垢が自然に排出されるサイクルに合わせたものです。

過度な耳掃除は耳糞の自浄作用を妨げ、耳の健康に悪影響を及ぼす可能性があるんです。

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耳かきの注意点

専用の耳かきを使用

耳掃除には市販の細い綿棒などではなく、耳かき専用のものを使用しましょう。

専用の耳かきを使わないと、耳かきが外耳道に傷をつけてしまいます。

耳の奥に挿入しない

耳かきを使用する際、耳の奥に挿入しないようにしましょう。

耳かきを奥に挿入すると、場合によっては耳垢を押し込む形となり逆効果です。

優しく掃除

耳かきを行う際、優しく外耳道の表面を掃除しましょう。

過度な圧力をかけないように心がけ、耳かきをゆっくりと回転させることで耳垢を取り除きます。

耳かきを湿らせる

耳かきを行う前に、耳かき部分を少し湿らせることで、耳垢が柔らかくなりやすくなります。

これにより、耳垢を効果的に取り除くことができます。

>>耳かきや綿棒で耳毛が取れるのはなぜ?

耳に不快な症状がある場合、例えば耳の痛み、聴力の低下、耳鳴りなどがある場合は、専門家である耳鼻咽喉科医に相談しましょう。自己判断で耳かきを行う前に、医師の助言を受けることが重要です。

耳垢の掃除は必要ない、やり過ぎはもっと危険だった

耳垢は耳の健康に欠かせない要素であり、耳の自浄作用を尊重することが大切です。

耳掃除は必要最小限に留め慎重に行うことが耳の健康を維持する鍵。

耳掃除のやり過ぎは絶対ダメです。

とどのつまり耳垢のおかげで、私たちの耳の中の健康が保たれていると言っても過言ではありません。

これを知ってしまうと「耳くそ」と呼ぶのは申し訳なくなりますね。

今回の記事は以上になります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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この記事を書いた人

老化に怯える30代の会社員。
若いつもりでいたのに、ある日逞しく耳の中からチョロっと飛び出る耳毛を発見して老化に抗うことを誓う。
ブログタイトルは好きな作家である伊坂幸太郎さんと趣味のバイクから。

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